徒然映画録『リメンバー・ミー』 ~死者の国から

徒然映画録『リメンバー・ミー』 ~死者の国から

ポプテピピック、終わりましたね。
いつも通りではありつつ、なんだかんだで大団円を迎えたあたり、
頭のてっぺんからつま先までのクソアニメではなかったようで。

あら優しい。

いや、よくみたらクッソアニメ。(知ってる)

そんなクソアニメを尻目に、本物の良いアニメ作品を見ました。
ピクサー制作の『リメンバー・ミー』。
これは本当に面白かったです。確実に観るべき映画だと思います。

リメンバーミー_1124

まず、ピクサーではもはや当たり前になっていますが、
ストーリーが綺麗に作られています。綺麗すぎるくらい。

主人公ミゲルのご先祖の秘密が軸になるのですが、
その真実が明らかになるまで、いい意味で意表を突かれ、
予想を裏切られるという展開。
今回は悪役が非常にいい味出してました。
悪役の正体は重大なネタバレになるので言えませんが、
ストーリーによくマッチしている配役です。

次に、このご時世にメキシコを舞台にするという勇気。

ご存知、トランプ大統領が「メキシコに壁を作る」という、
とんでもない公約で当選して以来、
アメリカ人の中でメキシコのイメージが悪くなっているのは否めません。
確かにメキシコからの不法移民がいるのは事実だし、
彼らもアメリカの中で下層に分類されてしまうのでしょう。

それでも、というか、だからこそ、というべきでしょうか。
ピクサーがメキシコを舞台に物語を作った。
しかも、都心部ではなくどちらかというと貧しい町を舞台にしたのは、
そうした人たちへの警告という風にも思えました。

死者の日というメキシコ文化、ところどころに混じるスペイン語。
そも、英語でしゃべっていてもどこかスペインなまりが抜けない感じ。
そして、フリーダ・カーロという芸術家の登場。
わかりやすいところからでもいいから、
メキシコ文化に触れるチャンスを作っていこうという心意気が見えます。

最後に「死者の国」という考え方は私たちになじみ深いものでしょう。
ご先祖様を敬うというところも、
死者が帰ってくる日が年に一度あるというのも、
言ってしまえば、日本のお盆文化に近いものだと思います。
だから、メキシコを舞台にしていながら、
どことなく肌にしっくりくるような感覚で物語、雰囲気を楽しめます。

そんなわけで、この映画、ぜひ観るべきと強くオススメいたします。
そう、クソアニメを見ているあなた、そして私。

世の中には良いアニメってあるんですよ。(みんな知ってる)

bantenmaru