徒然ゲーム録『星のカービィ スターアライズ』 ~原点に立ち返るのは難しい

徒然ゲーム録『星のカービィ スターアライズ』 ~原点に立ち返るのは難しい

久しぶりにゲームの感想書きます。
そして珍しくちょっとネガティブな感想です。
『星のカービィ スターアライズ』。

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昨年がカービィ25周年ということで、
本作は今までの集大成的なゲームとして位置づけられているはずです。
ある意味、原点に立ち返っているともいえます。

お馴染みコピー能力をはじめとして、「スーパーデラックス」のヘルパー、
「64」のような能力ミックス、「Wii」での4人同時プレイなどなど。

BGMやダウンロードコンテンツからも、
過去作のオマージュやゲスト出演など盛りだくさん。
今までのカービィシリーズのファンなら泣いて喜ぶサービス。
私もカービィシリーズはそれなりにやっているし、
ゲームキャラとしてのカービィは大好き。

……なのですが。

私はこのゲームに物足りなさを感じて仕方がありません。
クリアしても、ボリューム不足とはっきり感じました。
なんなんだろう、この感覚は。

「ステージ数、少ないんじゃないの?」
最初はそう思いました。
今までのカービィシリーズは、大きなエリアが6つあり、
各エリアにステージが4~6つ存在することが多いのですが、
本作は大きなエリアは4つ。
そういう意味では確かにエリア数は少ない。

でも、実はステージ数でいうと今回はエリアに5~8つほどで、
各エリアのステージ数は普段より多めに設定されています。
一ステージあたりの長さもあまり変わっていません。

つまり、トータルのステージ数は大して差がないので、
私の最初の推測は外れていることになります。

じゃあ、なんなんだろう。
頭の中でカービィの過去作と本作を比較してみました。

ストーリー? いや、「夢の泉の物語」は
ストーリーなんてほぼ語られていない。
コピー能力数? いや、今作は最多だと言っていた。
難易度? いやいや、低難易度はカービィシリーズ共通だ……。

で、今のところの私の仮説は、
「4キャラ同時プレイが基本となること」が原因ではないか、
というところに落ち着いています。

本作はフレンズヘルパーといって、
カービィの味方キャラを3人まで作ることができます。
4人で協力して仕掛けを解くことも少なくありません。
プレイヤーはひとりでも、CPが操ってくれます。

だから、画面に常に4キャラいるのが基本となります。
これが結果的に、ひとりずつの経験を
薄めているのではないかと思うのです。

雑魚敵が来ても、フレンズに任せればOK。
ギミックも半分フレンズに解いてもらえばOK。
ボスも、自分が逃げ回ってもなんとかなる。
協力プレイといえば響きはいいのですが、
裏を返せば上記のようなことになりかねません。
というか、私はそう感じました。

もちろん「Wii」でも4人同時プレイはありましたが、
それは友達が集まって初めて成立する遊び方で、
ひとりでプレイするときはカービィひとり。
ひとりで雑魚敵に対処し、ギミックに何度もトライし、ボスとは孤独に戦う。
「スパデラ」でも最大2人なので、ひとりひとりの役割は大きかった。
(ちなみに、スパデラでは2人いるとボスの体力が増えます)

でも、スターアライズはそうではありません。
本作では「私、頑張ったなあ」と思う場面はなく、
いつの間にか終わってることが多かったです。
だから、私個人の中に経験が貯まらず、
結果的に「ボリューム不足」と感じたのではないかと思います。

ゲームはみんなで楽しむもの。
協力プレイだったら、いつもの倍以上楽しめる。
それはとても大事なコンセプトだと思います。

でも、「Wii」のときにあったように、
「まずはひとりで満足できるゲームを作ってから、
複数人で遊べるチャレンジをする」という作り方が、
カービィシリーズには合っているのではないでしょうか。
ゲームは「あそこ苦労したんだよなあ」の経験こそが、
プレイヤーの思い出に刻まれるものなのですから。

原点に立ち返るって、難しいですね。

bantenmaru