ランニングと物語を書くこと、つながること

今、オリジナルの話を大幅に考え直しています。そこで以前から思っていたことを改めて書いてみます。

昨年投稿した短編、元々は長編というか、連作として構想していました。

しかし、話の長さの割にテーマのスケールが小さかったんですよね。それで無闇にいじくり回すよりも、冒頭の雰囲気をメインにばっさり切り落とそうと決めました。そのときにほぼすべての設定やストーリーラインを捨てて、何も考えずにわりと短時間で書き上げたと思います。作家の浅田次郎さんもどこかで書いていたと思いますが、文字通り短い距離を走った感じ。

一方、今考えている話は普通にテーマが大きいので、どう考えてもあのレベルの短編にはならないです。ですので、一度プロットをまとめて書き上げたんですが。

事故りました、見事に。

今、話を再構築しているのですが、見直してみると、とにかく作り込みが甘いというか、糸がほつれまくって肌触りが良くないんですよね。きちんと編み込みされていないセーターみたいです。

どうしてこうなってしまったんだろうなあ、と思い返すに、プロットが甘いとこうなりがちのようです。

短距離走はゴールが目の前に見えているのでいいのですが、長距離走はそうではありません。大きなゴールはもちろんありますが、目視では全然場所がわからないので、地図が必要なんですよね。よく言われる喩えです。

これは物語にも通じる考え方です。長編は読むのに目印が必要なんですよね。ワンピースで言えば「海賊王におれはなる!」という大目標がありつつ、途中では島々ごとのドラマがあるような。

書くのもそうなんですよ。同じ話を長く書くことになるので、ずっと同じテンションで書き続けられないんです。なので、読む側と同じく、話を区切りながら、区切りごとにドラマを作る必要があります、少なくとも私は。

第一稿でミスったのはちょうどこれです。区切りはつけていたんですが、シークエンスごとに訴えてくるものがよくわからん事態に陥ってました。迷子です、迷子。箱根駅伝出たら日光行ってたわ。

そういうことで、今は地図の作り直しをしています。実は目的地もあやふやだったので(神奈川のどっかくらいの勢い)、きちんと明確にして、そこに至るルートを引き直しました。いや、厳密には引き直している最中ですけどね。しかし、確実に以前書いたものより納得感があるルート選択です。少なくとも日光に行くことはあるまい。

そういうことで、遅々として進んでいない気もする長編も進んではいますよ、というご報告です。