有名人という“友達”の作り方

有名人という“友達”の作り方

ひとり暮らしを始めてからというもの、
私のおうちにはテレビがやってくる雰囲気がありません。
「なくて困ったら買えばいいか」と思っていたら
いつになっても困らないのでそのままです。

そうはいっても、さすがにTOKIOのニュースは
ネットで目に入ってくるもの。
そこで私は常々疑問に思うのです。
「どうしてみんな有名人の話題が好きなんだろう?」

正直いままで有名人のスキャンダルとかおめでたい話とか
自分とまったく関係ない、くだらないと思っていました。
だって知ったところで自分の腹も財布も膨れないし。

しかし今回の事件で少なからず私はショックを受けました。
あの自然味あふれるTOKIOですよ?
なぜ女子高生なんかに……まだ乳臭いのに……(失礼)

そして同じようにショックな人がいるはずです。
だからみんな関心がある、視聴率をとれるとみて
テレビであれだけ報道されるわけです。

それにしても事件そのものより
ショックを受けた自分に驚きました。
「くだらない」とか高みにいた(勘違い)の自分が
なぜ、そんなふうに感じたのだろう。
自分に関係ないと思っていたのはきっと違うんだ。

そうやってモヤモヤ考えて、ある仮説にたどり着きました。
それが「テレビが芸能人を身近な人に変えた」説です。
そして「身近な人だからショックを受けるし、他の人と盛り上がれる」ということです。
(まあ、きっと大昔からテレビ分析新書などに
書かれているでしょうから珍しくない仮説でしょう。)

心理学的に「この人は親近感がある」と思わせるには
単純接触を繰り返すのが効果があるそうです。

DASH村を見ていればTOKIOメンバーは週一で会うことができます。
他の番組を見れば週二回以上かもしれません。
CMを入れるともう十回じゃきかないかもしれない。

そう考えると私がTOKIOメンバーに親近感を覚えて当然です。
会話をしたり触れ合ったりはできないけれど
私の友人よりも見る頻度が高いんですもの。
そんな“親しい友達”のスキャンダル、そりゃショックです。

その“友達”はなんと日本のウン百万人とも“親しい”。
マスメディアたるテレビはTOKIOの姿を
ウン百万人へ同時に届けることができます。
共通の友達の話題で盛り上がるのは人間の常。
同じ“友達”だからウン百万人で盛り上がるのも当然。

こうして有名人のニュースがテレビで流されるではないか。
これが今のところの私の仮説です。
「テレビはオワコン」と言われて久しいですが
こんな現象を見るとまだまだテレビってすごい。
まあ「テレビがある人を有名にしたあとに自分で叩く」という
マッチポンプ構造が見えちゃって気分よくないですが。

でもこんな仮説にたどり着いたとき、
有名人のニュースをくだらないと一蹴できなくなりました。
たとえ“友達”でしかないにしても
“友達”に関心を持つのは当たり前ですから。

でも私の家にはテレビがないので、
TOKIOともだんだん“疎遠”になるんだろうなあ。
やっぱり持つべきものは「友」ですね。

bantenmaru