ゲーム感想

芹沢あさひという女に関する覚書あるいは怪文書(序)

いやあ、なんということでしょう。
前回の更新から2年間が経ちました。月日が過ぎるの早いことです。
その間、死んでいたかというとむしろ元気に生きて、日々を過ごしていました。

そんなことはどうでもいい、今日は大事なことを伝えたくて、
放置していたサイトを更新した次第ですよ。
デザインがぶっこわれてしまったので、それも修正しました。

まず、最初に申し上げておくと、
私はシャニマスをちゃんとプレイしたことはありません。
Twitterを眺めていたら、最初に流れてきたのが浅倉透という、
顔だけですべてが許される女でした。

次に樋口円香というプロデューサーに辛辣なツンデレをかます女、
そのあとに知ったのが芹沢あさひ、
という具合でTwitterの二次創作から知りました。

まあ、コンテンツ過多なこの時代において、
Twitter経由で知る方が当たり前なのでしょう。

やがて樋口円香という女にはそれなりに興味を抱き、
芹沢あさひというのもフランクで面白い女だと徐々に知り始めてきました。

しかし、私はその時点でシャニマスを始めませんでした。
理由は簡単、FGOに時間を奪われていたから。
そして、どう考えたってシャニマスを始めたらドはまりするからです。

だってそうでしょう。

あんな女の子たちとアイドルのてっぺん目指して
きゃっきゃウフフするって考えたらドはまりするでしょうが。

そして、その当時、私は『響け!ユーフォニアム』の二次創作もやっていて、
他の女にうつつを抜かしている場合ではなかったのです。
なので、Twitterで眺めるだけにとどめようと思ってた。

しかし、友人から「にじさんじ」の月ノ美兎が
シャニマスをプレイする動画を勧められ、
まあそれならと見てしまったわけです。

わかりますよね、沼りましたよね。

特に浅倉透と樋口円香の二人は素晴らしかった。
最初のプロデュースは別々なのですが、
当たり前のように「とおまどてぇてぇなぁ」って感情が高ぶって、
そのままの勢いで掌編書きましたよ。読んでください。

「   」のない都市
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=13692959

いや、ここではその自作の宣伝をしたいわけじゃなかった。
でも、正直、この掌編を書いたことで
一発で浅倉透と樋口円香という人物像をつかんだように思っています。

そこで私の高ぶった感情は落ち着き、さて元の世界に戻ろうと、
今では果歩ちゃんやふゆ、灯織たちと芋づる式に楽しんでいます。
(戻ってねェ)

でも、このシャニマスに出てくる子で、
私が完全に見誤っていた子が一人いたのです。

そう、それが三番目に存在を知った「芹沢あさひ」という女でした。

Twitterの二次創作の漫画とか、シャニマス公式サイトの文言、
イラストを見ていたときの私は、

「この子、きっと天才肌なんだな。脚きれいじゃね? 興味あることには興味あるって、そういうことだな。すっげえ脚きれいじゃね? このちょっと気怠げな目は、きっと表に出てくる表情がちょっとフラットなだけで、声もきっと気怠げなんだろう。あとこの子脚きれいじゃね?」

という印象だったんですよ。
血液型も私と同じでAB型なので、すっごい親近感わくわけですよ。

この子と友達になったらですよ、
夏の放課後、ひんやりとした木の机で昼寝してくれるんだけど、
私が目覚めたら、あさひちゃんはもう外に行っちゃってて
「あ~、置いていかれたかあ」って、後から追いかけていくわけですよ。
一緒にサッカーしたい。

でも、いざサイトで音声再生したら。

あ!?!? 元気っす、この子!

私の感情は混乱しました。あっれれ~?
このたれ目がちなところとか、ハイライト薄いところとか、どう考えても

「アイドルってすごい奥が深いっす。あはは、楽しいっすね~(ハスキーボイス)」

じゃないですか。でも違うんだわこれ。

「アイドルってすごい奥が深いっす! あはは、楽しいっすね~!(ハキハキボイス)」

なんだね、これ。ビックリマーク、私は完全に見逃してたっすよ。

そこから私の芹沢あさひが迷宮入りし始めました。
ゲーム外の周辺情報は彼女を理解するのに何の役にも立たなくなりました、マジで。
ピク○ブとかニコ○コとかの大百科とか、ほんとなんなんって感じですわ。(怒り)

そして、この迷宮が一気に広がってしまう出来事が起きてしまうのです。
それは、私をシャニマス沼にハメた友人にシャニマスを初プレイさせて、
運命の出会いガシャ(リセマラ)をさせていたときでした。

SSRあさひの「ジャンプ!スタッグ!!」を友人が引き当てたのですよ。
(リセットされますが)
うむ、シャニマスのSSRは素晴らしいですよな、
下手なアニメよりも瞬間最大風速がすごい。

で、あさひが動くわけです、ぐりぐり動いて、クワガタ捕まえるんです。
マジのマジな顔で、柱につかまって捕まえて、私(いない)に見せてくるわけ。

そのとき、私は理解したのです。

こいつ(あさひ)を理解できないことを。

いや、マジでわからん。なんだこの女、なんでクワガタ捕まえてんの??? そんでなんで果歩ちゃんみたいなキラキラした目してないの???? なんか声が、嬉しいとかいう感情のそれじゃないのなんで?????

この瞬間、私がかつてあさひに抱いてた幻想の共感は消え失せ、
一気に彼女への理解が闇に閉ざされてしまいました。

違うわ、この子、好きなものを好きって追うタイプじゃない……たぶん、一緒にサッカーできないし、教室で昼寝することないわ。いや、昼寝するけど、3分で起きて「飽きたっす~」どっか行っちゃう。
私なんて「プロデューサーって、つまらないっすね」ですわ、ドンマイです。

そのリセマラしてた友人から、彼女を理解するヒントはもらったのですが、
そのヒントを踏まえると、むしろ仲良くなれないタイプなんじゃないか、
とすら思ってしまいました。

浅倉透もたいがいぶっ飛んでるけど、彼女は外宇宙にいるだけで、
観察すればある程度その物理法則が見えてくるもんです。
地に足ついている円香ならなおさら。

しかし、このあさひについては本当にわからん。
この世界にいながらその物理法則がわからん。
あのハイライト薄めな瞳は、気怠いのを表しているのではなくて、
興味を持った瞬間に他のことがすべて視界から消え失せる
虚無の目なのではないだろうか。

怖い。なんでこの子、アイドルやろうと思ったんだよ、マジで。

シャニマスのアイドルは、プロフィール見ているととっかかりがあるもんです。
個性を徹底的に消そうとするに見える円香ですら、
つかみどころのない絶ぺk――つるんとしたかb――
そういう距離感を置こうとする意識の持ち主だとわかります。

でも、この芹沢あさひというやつは……なんなんだ?
私の興味の持ち方と明らかに違う本能で動いているようにしか見えません。

まったく、この芹沢あさひというやつに出会ってしまったせいで、
私の中ではもやもやが止まりません。
そして、理解できないものに出会ったとき、人は三つの行動を取るといいます。
拒絶する、見なかったことにする、そして、理解しようとする。(適当な格言)

私は――この三つ目を選びます。
あさひというやつを、なんとか自分の理解の範疇におさめたい。

だって、あいつ放置するの、怖いんだもん……。

なので、近いうち彼女をプロデュースすることになるでしょう。
っていうか、たぶんこれからやります。
そのあと、この怪文書も厚みを増すことになるでしょう。お楽しみに。

あ、私は浅倉透推しで、樋口円香応援隊です。