ゲーム感想

ゲーム感想 「ポケモンSV 碧の仮面」〜イヤミなゼイユが好きになr……あ、はい、美しいですよアナタ

今回は「ポケモンSV 碧の仮面」の感想です。名もなきモブたちとの林間学校。ゼイユのイヤミやスグリくんの人見知りに不安いっぱいでした。でも、オニさまをめぐる葛藤、絆、そして別れを通して、ゼイユは好きになりましたねえ。最高にプルプルです。

それでは、今回の心への旅に出かけましょう!

目次

  1. あらすじ
  2. おまえら、誰!?
  3. イヤミなゼイユと不思議な仲になるまで
  4. スグリくんととうとう最後まで仲良くできなかった
  5. 今回の結論

あらすじ

おまえら、誰!?

まず、一緒に行く人たち、誰だよ!

本編で仲間たちとあんな感動的なエンディングを迎えたのに、なんで急に名もなきモブキャラと林間学校行かなければならないのでしょうか。気まずいったらありゃしない。まあ、ゲーム的な都合なのでそれはしょうがないとして。

イヤミなゼイユと不思議な仲になるまで

キタカミの里に到着して真っ先に勝負を挑んできたのがゼイユ。かなり唐突かつ理不尽な理由でバトルを仕掛けてきたので、第一印象は最悪でした。「なんやねんこいつ、いきなりヨソモノは里を出ていけ的な、なんて閉鎖的な考え方なんや」と誰もが思わされたことでしょう。なんでポケモンというファンタジーな世界にこんなガチな嫌味入れてくるんだよ、と憤慨しました。もちろんバトルでボコボコにして差し上げましたが。

その後もなんだかんだバトルしつつ、スグリくんと絡みつつ、それなりに嫌味なやつとして関わり続けていくのですが、その印象の転換点となったのがオーガポンとのファーストコンタクトでした。スグリくんが大好きなオーガポンと初めて出会ってしまったのが自分たちである。スグリくんに向けてのそこはかとない罪悪感を共有する者として、なんとなく近い視点に立つことになります。ここが面白かった。

もちろんそれまで接点は何度かありましたので、ゼイユに思い入れというか、そこそこ知っている近所の人くらいの気持ちはありました。それと急に距離を縮めるきっかけが「見てはいけないものを見てしまった」という。ありますよね、学校で校長先生のヅラを、たまたま居合わせた隣のクラスの人と一緒に見てしまったとか。ないか。それはともかく、そういう罪悪感の共有って、意外と人との距離を縮めるきっかけになるんですよね。

なので、それからゼイユといろいろなところを回って、オーガポンのために頑張るという展開が、私には意外とすんなり受け入れることができました。そして、距離が縮まったゆえ、ゼイユが見た目に反して弟思いであったり、正義感を持っていることも受け入れられました。自分が最高に可愛いと自惚れているところだけは「なんなん?」と最後まで笑わせてもらいましたが。

スグリくんととうとう最後まで仲良くできなかった

さて、この物語において最も重要な人物にも触れましょう。もちろんスグリくんです。とか言いつつ、私は最後まで彼のことは苦手なままでした。

ゼイユほど好戦的ではないので、初めこそ悪い印象はありませんでしたが、奥手すぎてどうもこちらから話しかけづらいオーラをひしひしと感じました。

その上、言い伝えが書かれた看板を三つ巡るという課題があるので、過ごしている時間は長かったのですが、ことあるたびにオニさま好きアピールしてくるので、それが目についてしまうんですよね。「わかったわかった、君がオニさま好きなのはわかったよ」と言いたくなってしまう。

オニさまを好きな理由もなんというか……中二チックなような印象があります。「好きになる理由なんてそれぞれでいい!」とは思うものの、オニさまへの傾倒はなんというか……理解されない者への同情が多分に含まれているように思えました。

だから、こっそりとオニさまの真実を知ったときの彼の心の変化が気になったのですよ。そして、なぜ彼がキタカミの里の人たちの誤解を解いたのかもよくわからなかったです。オニさまが好きな理由が、迫害される者への同情だとして、もしオニさまが迫害されなくなったら彼はどう思うのだろう、と。少し里の人たちとも距離があったスグリと、誤解が解けたオーガポンの距離はより遠くなってしまったように思えました。

だから、オーガポンに対する彼の想いがあまり純粋なものには感じなかったです。主人公とバトルでどちらが相棒か決着をつけようとするのも、オーガポンの気持ちを考えたら違うのでは?とゼイユが言う通りです。好きな理由がいささか歪んでいるからこそ、闇落ちという結末になってしまったのだと、悲しいですよね。主人公が彼を叩きのめすような形になったのもつらかったです。

結論:なんだかんだでゼイユが好きになれた

そんな彼とのバトルのあと、ゼイユとも最後に一戦交えるのですが、彼女とのバトルは気持ち良かったですね。ちゃんと主人公が強いことを前向きに褒めてもらえますし。さっぱりした別れで、後編で再会するのも楽しみです。

なんだかんだでスグリとオーガポンが主軸の物語ではあるものの、私はキャラとしてはゼイユが好きになりましたね。頻繁にプルプルしているのも面白かった。美貌は……まあ。