えっ、なんでちまっとしているの!?
XYからリアル志向になりはじめて、剣盾では主人公の等身が大きく変わったポケモンシリーズ。今ではそんな世界観にみんな慣れてきました。でも、ここにきて急にちんまりポケモンに戻ったのは、最初は違和感がありました。「しょぼくなってるじゃん!」
しかし、実際に触ってみたら、このちんまり感が良いんです。お手頃な冒険、といえばいいのでしょうか。「お手頃」っていい意味で使われることも多いですが、実はそのバックには若干ネガティブな印象ありますよね。「そんなに大したモノじゃないけど、ま、お手頃価格だからいっか!」的な。偽ブランド品とかに言われがちなアレ。
でも、このゲームではそうではないのです。伝えるのが難しいのですが、操作感が良くて、とっつきやすさはあるけれど、壮大なストーリーだったり、綺麗に描かれたポケモンたちとの旅にはしっかりのめりこめるという。個人的には3Dスティックでちんまり主人公をあちこち走り回せるのが楽しかった、地味に!
ビジュアル的にリアル志向だと、やっぱり遊ぶ方もどっしり腰を据えなきゃいけない気持ちになってしまって、それが社会人的にはつらくなりつつあります。しかし、このゲームはとにかくとっつきやすくて、少し時間がある時に冒険を勧められたのが良かったです。ポケモンがポケットモンスターである所以を思い出しました。改めてポケモンが携帯ゲーム機で発展してきたことを感じました。
いつものポケモン。徐々に物足りなくなっているかも。
システムとしてはいつものポケモンという感じなので、そこには驚きはなかったです。そのせいで遊びの幅が狭いなあ……とは思いました。剣盾は当初色々言われていましたが、そうはいってもダイマックスやワイルドエリアが大きな目玉であり、それもサブ要素ではなくて十分盛り上がる要素でした。ダンテさんのリザードンでダイソウゲン打たれた時は、私の顔が大草原していました。だから、今作もダイマックスを踏襲するかと思ったら、それはなかった……。コンテストはあるけど、本当にミニゲームという感じで、これもなあ。
また、大洞窟探検を推していますがこれもイマイチ。最初は面白かったのですが、マップがランダム生成ではないので、どうしても繰り返すと新鮮さが薄れてしまいます。そして、アイテム発掘もちょっと微妙。最初はド下手だったので、ハンマーとカナヅチの使い分けで苦慮していましたが、ある程度上手くなったら、8割くらいは取れます。あとは運次第で全部取れるかどうか。そんな単調作業になってしまうので、これはやり込めなかったです。
負けたらなんだかいいカンジ〜!
と、サブの要素には苦言を呈しましたが、それよりも圧倒的に大事な要素がこれ。
私、初めてチャンピオン戦で負けました……。
四天王戦で長期戦を強いられ(小さくなる&食べ残しコンボ)、それをなんとか乗り越えたと思ったらミカルゲで3タテされるとは……泣 しかし、そのお陰であっさりクリアするよりも思い入れが深くなったことも事実です。ユキノオーさんのかっこよさったら、素晴らしい! 初めてチリーンをちゃんと育てられた! 修行のために大洞窟もそれなりにちゃんとやることができました。
最初負けた時はもう絶望でした。早くアルセウスとカービィやりたいのに……と思っていたので。でも、負けたお陰で別の体験ができたので、今となっては負けたお陰でダイパリメイクの良さに気付けたのかな、と思います。
次のスカーレット、バイオレットも楽しみだぁ!