アニメ「リコリス・リコイル」の毎週のプチ感想を書いていきます。
各話プチ感想
1「Easy does it」
「やれやれ、始まっちまったよ、百合アニメ」というのが最初に感じた印象です。可愛い女の子二人を最初からすごく絡めるんだもんなあ。
でも、初っ端から鬱展開まっしぐらすぎてヤバい、とも思いました。少女が人を殺す世界って、どう考えてもまともじゃないですからね! これからどうなることやら。
2「The more the merrier」
どうも千束の不殺の信念が引っかかりますね。過去に何かがあったのか、あるいは人の生に興味がなさすぎるのか。私は割と後者の方だと思っています。虫けらの命を無駄に奪ってもしょうがない、精神。
千束の過去は明らかになるんでしょうか? こういう物語って、そういうことを描かなそう。
3「More haste, less speed」
このたきなの困り顔、最高です!(変態)
それはさておき、ここで千束の特殊能力が明かされましたね。そして、たきなに対する信頼感もここで明らかになっていますね。でも、思い返せば千束は最初からたきなに対して結構前向きな感情を持っていましたよね。
一方で、たきなが千束の想いにちゃんと応えたのがこの回なのかなと。相棒として駆けつける、というのがこの回の見どころだと感じました。
4「Nothing seek, nothing find」
一気にたきなが女の子らしくなりましたね。この場面とか、まさにオシャレを気にしちゃう女の子。ラストにパンツを見られて赤面するところも、冒頭でパンツを見られて気にしないところから大きく変わったなと。
一方で、千束の不殺の誓いについては謎が深まるばかりです。「誰かの時間を奪うのは気分が良くない」ということですが、本当のことなのでしょうか? 嘘ではないけれど、比喩的な表現というか、何かをぼかしているような気もします。
とはいえ、この話の中では、二人は仕事とはまったく関係ない、やりたいことをやるだけの時間を過ごしていて、尊いものでした。後半、きっとそうではなくなるはずだから……。
5「So far, so good」
千束の心臓の秘密が明かされたけど、随分あっさりしていましたね。もちろん、人工の心臓なので何かしらの弱点が後で出てくるのではないかと思いますが、現時点ではアラン機関の存在を示すだけのアイテムになっている気がします。
また、アクション的な動きが多かったのですが、クライマックスの空中発泡のところだけが、非常に残念な動きでした……。作画ミスではありませんが、このシーンだけ躍動感が薄かったです。
総じて、この話も悪くはなかったのですが、人工の心臓の驚き以上のものはなかったように思います。ちょっと厳しめです。
6「Opposite attract」
二人の同棲が描かれるかと思いきや、ほとんど真島サァン!が持って行ってしまった感、ええ。
真島が最初はただのやばいヤツだという印象でしたが、この回で彼なりの美学があるらしいということがわかりました。「バランス」。善と悪、秩序とカオス、目と耳。彼が千束のカウンター的なポジションになるのでしょうか?
7「Time will tell」
この回は色々濃密な回でしたね……。会員制のバーだったり、ミカの相引きだったりなんだったり。いや、ストーリー的にはほぼ何も進んでないんですけど。
とにかくミカとヨシさんの濃密な回でした。っていうか、私は百合アニメで何を見させられているんですか!?
8「Another day, another dollar」
この回、一度見たはずなのですが、しばらく経って何も思い出せなくなってました。ので、プチ感想は2回目の視聴の後ということです。
たきながリコリコの存続のために奔走する、というのは前半はコメディっぽく描かれつつ、最後にはたきななりの思いがあったということが描かれてこれはよかったかなと思います。思いますが、後半突入してからやるエピソードかな……という気もします。
そして、真島サァン!(重度のファン)
彼が千束のセーフハウスに来て、千束を始末するかと思いきや、彼女と話すためだけに来たのはびっくり。でも面白い。同じ映画が好きで、おそらく同じ才能をアラン機関に認められていても、その考え方が真逆、というのはまさに千束のカウンターパートとしてふさわしい立ち回りです。
9「What’s done is done」
前半は良かったけど、後半なあ。
結構あっさり千束の心臓が壊されてしまって驚きました。そして、余命。
余命かぁ〜!!
私、自分でお話を書くから思うんですが「死に際」を描くのは、反則技だと感じてしょうがないです。過去、自分も使った技ですけれど、どうしても強い感情を抱かざるを得ない。
なので「あと2ヶ月」というワードが出た瞬間、正直、白けちゃった感じがあります。だから、後半のデートシーンがほとんど身に入りませんでした。前提条件がずるすぎる。
このアニメを好きな人を悪く言うつもりはないですが、私はこの辺でもどうにも受け付けませんでした。
11「Repay evil with evil」
展開がど王道だと感じる回でした。最後の戦いを前に、主人公が自分だけでやると言って、仲間が去っていくところ。ファンタジーやゲームでもすっごくよく見る展開ですよね。そうすると、このあと仲間が再度集結するだろう、という予測も立ってしまうのです……。
千束のあり得なかった未来をチラ見せするシーン。晴れ着、可愛い。でも、やっぱり「死にネタ」という前提がチラついて、どうにも私は感情移入できませんでした。
やっぱり真島サァン!ですよ。彼の最後の大暴れに私はとても期待したいです。
11「Diamond cut diamond」
リコリスの戦いはワクワクした。大きな陽動作戦を食らっているとは分かりつつ、非力な彼女たちがどうやって戦うのか。地味に好きなんですよ。大局で負けているのが分かりつつ、それでも個々の戦いがちゃんと描かれるやつ。
あと、真島の音の能力はちょっと考えればわかるので、そこまで驚きはなかったです。暗闇はまさに彼のフィールドなので、そこでどうやって千束が戦うか、辺りは見どころになるはず! と信じたい。
ラストのたきなの突入シーン。これはカッコよかった! これは演出が良かったです。シャッターぶっ壊して、スローで飛び込んでくるっていうね。「いやお前、どんなパワーだよ!」というツッコミは置いておきます。
かっこよかったからなんでもいい!
12「Nature versus nurture」
13「Recoil of Lycoris」
「終わったなあ」という感じですね。色々気になる要素は残しているものの、大きな伏線はすべて回収。物語としてもハッピーエンド。エンタメとしては見事な終わり方だと思います。
私の大好きな真島さァん!!もしっかり生き残っていて、とても嬉しかったです。
でも、私の中に何かが残ったかというと、それは結局ほとんどなかったかなあ。女の子二人の見事なバディアクション、たきなという女の子の変化は面白かったけれど、それ以上ではなかったです、やっぱり。
作品の総評はまた次の記事で!